古本屋の殴り書き

書評と雑文

言葉

濡れ手に粟

錬金術と並んで人間が長い間、その実現に向け夢を追いつづけてきたものに永久機関がある。永久に作動し、仕事をしてくれる、“濡れ手に粟(あわ)”の機械である。 【『〈どんでん返し〉の科学史 蘇る錬金術、天動説、自然発生説』小山慶太〈こやま・けいた〉…

奇妙な中国礼賛/『季語百話 花をひろう』高橋睦郎

・鏡餅は正月の花 ・奇妙な中国礼賛 この感想に反論する人びとの中のある人は、わが国には歳時記があり季語があり、季語をいのちとする俳句があるではないか、と言うだろう。けれども、歳時記も季語も日本人の発明ではない。その原型である暦(こよみ)は、…

「耳ざわりがよい」という言葉は耳障りだ

いつの頃からか「耳触り」なる漢字表記が現れた。「耳障りがよい」は明らかな間違いで、普通は「耳当たりがよい」と表現する。ところが「耳触り」が出回ってきているようだ。 しかし、近年になって「耳触り」が勢力を増しています。広辞苑も7版でついに「耳…