・アーシング(グラウンディング)とは
・「現代の靴はただのギプス」瀕死で歩き続けて人類が忘れていたヤバい能力を発見
・歩行による放電効果
先ほど、歩行やタップダンスがネコの実験のようなアース効果、つまり放電効果をもたらすことをお話しましたが、裸足ならともかく、靴を履いていてそんなことが起こるのでしょうか。もちろん、裸足のほうが放電効果が大きいのは明らかです。実際、普段から裸足で生活している地域の人たちの写真を見ると、歯がきれいで並びもよく、顔つきがよくて、からだ全体も健全な姿そのものです。裸足で野原を駆け巡ることができたら、こんなすばらしいことはありません。でも、靴を履いていても放電効果は起こるのです。圧電放電といって、ガスコンロのつまみを捻るとバチッと火花が出ますが、あれが圧電放電です。タップダンスはトントンと床を踏みますから、圧電放電します。これは実験で確認しています。また、歩行も一定程度の時間歩くと圧電放電します。
ですから痴呆の人が徘徊するのは、ひょっとしたら歩き回ることで、脳にたまったエネルギーを抜こうとしているのではないか、これは人間に生来備わった自己治癒のプロセスではないのか、こう考えることもできるわけです。【『歩行と脳 生きる力と心もよう』吉田勧持〈よしだ・かんじ〉(エンタプライズ、2006年)】
数年前に読んだ本を思い出すのも一苦労だ。私は重要なページは画像保存しているのだが、フォルダーを見つけるのに30分以上も要した。やはり読んでる最中にメモ書き程度で構わないから記録をつけるべきだと猛省した。
ま、それでも二つの動画を視聴してから数日後に思い出せたのだから、当面認知症の心配はあるまい。
認知症に徘徊はつきものである。我々が想像するよりも遥かに長い距離を歩く。介護施設などでは夜な夜な廊下を歩き続けているお年寄りもいる。
馬鹿丸出しである。目的地のない歩行は健常者であっても徘徊と言うのだ。行き過ぎた配慮で日本語本来の意味を見失った判断である。「ひとり歩き」と言い換えるらしいが、結局意味するところは徘徊なのだ。一種の言葉狩りだ。国木田独歩が泣いてるぞ。
「実験で確認しています」と書いておきながら具体的なデータを紹介してないところに、やや不信感が残る。内容全体に牽強付会(けんきょうふかい)の臭いが立ち込め、宗教家のような独断が随所に見受けられる。それでも尚、歩行による放電効果はあるような気がする。
少し前からお腹の調子が悪く、腹部エコーと大腸カメラの検査をしたのだが特に異常はなかった。ポリープを一つだけ切ったのだが悪性でもなかった。シクシクとした痛みは解消した。で、この1ヶ月間ほどは全く歩いていない。私の場合、10~20kmほど歩くので元々少ない脳内の電気はスッカラカンになる(笑)。
アーシングというネーミングは的を射ている。素足感覚を売りにしたワラーチやベアフットシューズも出回っているが地下足袋で十分だ。あるいは足袋で外を歩いてみるのもいいだろう。私は苫小牧の小学校に通っていた時期があるのだが、そこの運動会は足袋着用が義務づけられていた。