「石丸は市長として安芸高田市で大した仕事をしていない」という評価が多いが、見る人が見ればこれほどの仕事をしている。
石丸と海老原の専門性を思えば有益な対談だと思うが、個人的に「出生率を高める政策」には反対である。武田邦彦が「大東亜戦争前の8000万人程度が日本の適正人口ではないか」と指摘している。海老原は40代出産のデータを示しているが、男性の精子は35歳から断片化(損傷)が始まり、女性の卵子はの高齢になればなるほど染色体分裂にエラーが発生する可能性が高まる。具体的にはダウン症の子供が生まれる確率が高くなる。
出生率低下の理由は様々考えられるが、私は戦争や災害のリスクが高まっているためだと考える。環境史では戦争の原因を寒冷化と捉える。人々の移動や食物の不作によって衝突が起こるという考え方だ。つまり、何らかの叡智によって先進国の国民は迫りくる不幸を察知しているのだろう。
そうであれば、いっそのことスケールダウンした場合の国家展望を見据えた方がいいように思う。