LDLコレステロールについて　その一／『大豆毒が病気をつくる　欧米の最新研究でわかった！』松原秀樹

・『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー
・『医者が教える食事術　最強の教科書　20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二
・『医者が教える食事術2　実践バイブル　20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70』牧田善二
・『食事で治す心の病　心・脳・栄養　新しい医学の潮流』大沢博
・『免疫力が10割　腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』小林弘幸、玉谷卓也監修
・『DNA再起動　人生を変える最高の食事法』シャロン・モアレム

　・野菜の食べ過ぎは体に悪い
　・リーキーガットとは
　・味噌や納豆の健康効果
　・LDLコレステロールについて　その一
　・LDLコレステロールについて　その二

・大豆毒

・身体革命
・必読書リスト　その一

　2019年9月に英国オックスフォード大学が「【野菜中心の食生活をしている人は、脳卒中をおこしやすくなる！】」という驚きの最新研究を発表しました。
　この最新研究は、オックスフォード大学公衆衛生学部の栄養疫学者、タミー・トン氏が率いる調査チームが、イギリス国内に住む平均年齢45歳の男女4万8188人を対象に18年間もの追跡調査を行なって得られた結果です。この調査によって、「【ベジタリアンは、非ベジタリアンに比べて1.2倍の割合で脳卒中を患う】」と判明しました。
　なぜ、野菜中心の食生活で脳卒中リスクが高くなるのでしょうか？
　そのカギは「コレステロール」にあります。
　半世紀以上にわたって、「コレステロールは動脈硬化や心臓病や脳卒中の原因になる悪者で、コレステロール値が低いほうがいい」と信じられてきました。ところが最新の脂質研究では、「【コレステロールは悪くないどころか、むしろ高いほうが丈夫で長生きできて、ガンにもなりにくい】」ことが判明しています。
　また【コレステロール値が低い人ほど、脳卒中のリスクが高い】ことも明らかになっています。（中略）
　脳出血は、脳の血管が脆弱（ぜいじゃく）になったためにおきる疾患です。コレステロールは血管の細胞膜を作る材料なので、不足すると血管が脆弱になり、出血しやすくなるのです。また、脳の6割はコレステロールでできていますから、コレステロールが不足すれば脳の神経細胞も減ってしまうことになるでしょう。その結果、認知機能も低下してしまうのです。
【『大豆毒が病気をつくる　欧米の最新研究でわかった！』松原秀樹〈まつばら・ひでき〉（知道出版、2022年）以下同】

　私はLDLコレステロール値が高いので大いに気をよくした（笑）。尚、コレステロール悪玉説が間違っていることは既に知っていた。

・『コレステロール　嘘とプロパガンダ』ミッシェル・ド・ロルジュリル
・『コレステロール値が高いほうがずっと長生きできる』浜崎智仁

　原始人に思いを馳せてみよう。食料を探すのは毎日の仕事だ。でだ、男衆が葉っぱを探しに行くだろうか？　そうは思えない。真っ先に探すのは小動物や肉食獣の食べ残しであろう。そして女たちは木の実を拾ったに違いない。稀に果実を見つけることもあっただろう。

　因みに縄文人の主食はドングリ、クルミ、トチの実、クリ、シカ、イノシシ、魚介類、イモ類と考えられている。

　最新の研究で、【動脈硬化の血管に蓄積しているLDLコレステロールは、わずか1％にすぎない】ことが分かっています。血管を硬化させているのは、カルシウムです。
　そして、動脈硬化の真犯人も明らかになっています。その真犯人は「血管の炎症」です。【LDLコレステロールは、その炎症を修復する目的で細胞膜の材料を供給するために集まっていたにすぎない】ということが判明したのです。
　また【心筋梗塞の原因も、動脈硬化ではなく、「血管凝固」】であると考えられるようになりました。
【血液を凝固しやすくするのは、肉の脂ではなく、サラダ油に含まれる「リノール酸」】です。つまり【サラダ油が炎症を促して、血管の炎症を引きおこす】のです。（中略）
　ちなみに、コンビニ弁当を毎日食べていると体調が悪くなる理由は、添加物ではなく、「酸化した油」にあります。
　ごはんはツヤを出すためにサラダ油を入れて炊いてますから、過酸化脂質まみれです。
　肉や魚も油で揚げていますから、過酸化脂質がたくさん含まれています。
　こうして酸化した油をたくさん摂取し続けることによって胃腸が悪くなり、続いて血管に炎症がおきて、いずれ血栓がどこかに詰まってしまうのです。
　またマヨネーズも卵ではなく、サラダ油（リノール酸）が悪いのです。