古本屋の殴り書き

書評と雑文

LDLコレステロールについて その二/『大豆毒が病気をつくる 欧米の最新研究でわかった!』松原秀樹

『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー
『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二
『医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70』牧田善二
『食事で治す心の病 心・脳・栄養 新しい医学の潮流』大沢博
『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』小林弘幸、玉谷卓也監修
『DNA再起動 人生を変える最高の食事法』シャロン・モアレム

 ・野菜の食べ過ぎは体に悪い
 ・リーキーガットとは
 ・味噌や納豆の健康効果
 ・LDLコレステロールについて その一
 ・LDLコレステロールについて その二

大豆毒

身体革命
必読書リスト その一

【LDLコレステロール】は、脳をはじめとする「【神経を作る材料】」であり、損傷を受けた箇所を修復するための「【細胞の材料】」であり、炎症を抑える「【副腎皮質ホルモンの材料】」であり、若さと意欲の源泉となる「【男性ホルモン・ジョセホルモン】」でもあります。こういった重要な働きを担っているホルモンを、「悪玉」などと呼ぶのは止めるべきでしょう。
 LDLコレステロールは「生命力」の源泉であり、コレステロール値は「生命力のバロメーター」なのです。ですから、総コレステロール値は高いほうが元気で丈夫なのです。
 実際、元気な高齢者は、おおむね総コレステロール値が240~280前後あり、なかには300以上もある人もいますが、【高いから動脈硬化心筋梗塞になるわけではありません】。
 大阪府守口市市民保健センターの辻久子氏らは、1997年に守口市で検診を受けた1万6461名(平均年齢54歳)を対象に、循環器疾患(心筋梗塞脳卒中)の危険因子がある人とない人の5年後の総死亡率を比較しました。
 その結果、男女とも「【コレステロール値240~260mg/dlの範囲が、もっとも死亡率が低かった】」と報告しています。辻氏らは、対象者をさらに6年半追跡調査して、その間に死亡した人たちの死因分析も行なっています。その結果、「【コレステロール値が一番高い260mgh/dl以上の人たちが、もっとも循環器疾患による死亡率が低かった】」と報告しています。
 辻氏は、この研究から「コレステロール値が40mg/dl上がると、循環器疾患の死亡率は4分の3に減る」と結論づけています。(中略)
 反対に、元気がない虚弱な人は、総コレステロール値が160~180くらいしかなく、160以下の「低コレステロール」になっている人も少なくありません。(中略)
 コレステロール値は、食事によって変わりません。コレステロールの多い食品を食べても減らしても、血中のコレステロール値は一定に保たれているのです。肝臓で必要とされる量が作られているのです。
 コレステロール値が高いということは、それだけ身体が必要としているということです。

【『大豆毒が病気をつくる 欧米の最新研究でわかった!』松原秀樹〈まつばら・ひでき〉(知道出版、2022年)】

 ハッハッハッ、私の勝ちだ(笑)。2023年の基準値は「60-119mg/dl」となっている。私は143だ。2022年は180だった。頑張って上げねば。しかーしっ、残念ながら食べ物で上げるのは難しいようだ。

 学問の世界でデタラメが多いのは筆頭が栄養学で、2位が医学であろう。特に2020年からの世界的なワクチン推進以降は、「医原病」(いげんびょう/医療行為が原因で起こる病気や障害)という言葉を肝に銘じた方がよい。

 医療過誤アメリカにおける死因の第3位で25万人とのデータが公開されている。因みに1位が心臓疾患で2位が癌である。死亡者数を40万人以上とする研究もある。保険や賠償問題が絡んでくるためバイアスがかかったデータであることは予想できる。

 一方、我が日本はデータすら公開していない。つまり隠蔽(いんぺい)しているのだ。日本医師会に対する自民党の政治的配慮なのだろう。

 日本の死亡要因は、1位が癌(悪性新物質)38万人、2位が心臓疾患22万人、3位が老衰16万人、4位が脳疾患11万人となっている(2022年人口動態統計)。7位の不慮の事故3万人、10位の自殺2万人も見逃せない。

 アメリカと同様の状態であると仮定すれば、医原病由来の死亡者数は17~21万人である。私の考えでは20万人以上いる。なぜなら長年にわたる投薬で殺されている人もいることが間違いないからだ。特に重篤な持病のある人や精神疾患の人は薬漬けにされている実態がある。

多剤併用(ポリファーマシー)の危険性/『病気の9割は歩くだけで治る!PART2 体と心の病に効く最強の治療法』長尾和宏

 かつて人間の死を扱うのは僧侶や聖職者であったが、現代では医師がその役割を担っている。そんな彼らが金儲けをしようと思えばわけもないことだ。カルテを見たがる患者や家族もいない。製薬会社から無料で提供された薬を有料で提供することは昔からまかり通っている。

 取り敢えず、LDLコレステロールが高い数値であっても心配することはないと覚えておけばよい。憂えている同僚や友人がいれば教えてあげて欲しい。