・『野口体操・からだに貞(き)く』野口三千三
・『野口体操・おもさに貞(き)く』野口三千三
・『野口体操・ことばに貞(き)く 野口三千三語録』羽鳥操
・『原初生命体としての人間 野口体操の理論』野口三千三
・『野口体操 マッサージから始める』羽鳥操
・『「野口体操」ふたたび。』羽鳥操
・『誰にでもわかる操体法』稲田稔、加藤平八郎、舘秀典、細川雅美、渡邉勝久
・体は健康になるように設計されている
・赤ん坊の体をくすぐるだけで軽い病気は治る
・歯の種類と数に合わせた食事を
・『生体の歪みを正す 橋本敬三・論想集』橋本敬三
・『沖ヨガ入門 精神が肉体を自由にできる』沖正弘
・『瞬間ヒーリングの秘密 QE:純粋な気づきがもたらす驚異の癒し』フランク・キンズロー
まず一番先に頭に入れておいていただきたいことは、大自然の原理として人間は誰でも健康で幸福に一生を送れるように、チャンと設計されているのだ、ということです。もしそうでなかったら、病気になったら治る見込みはないわけです。治るということは元に戻ることです。設計通りの元の体に戻ればいい。操体とは体をうまく動かして元にようにすることです。体操とは違います。
【『万病を治せる妙療法 操体法』橋本敬三〈はしもと・けいぞう〉(農山漁村文化協会、1978年/愛蔵版、2005年)】
これは結構前に書き始めた書評のため、リンクが通常通りになっている。
冒頭のテキストである。写真とイラストが豊富でわかりやすい。数人に試してみたが評判はよかった。もっとたくさんの人にやってみたいのだが、如何せん痛みを訴える人がそれほどいない。近所にチラシでも配って廉価でやろうかなと本気で考えている。
俗になくて七癖と言うが、悪癖の最たるものは姿勢であろう。肩凝りで悩んでいる人は多いが、姿勢を正そうとする人はほぼいない。特に坐っている姿勢の悪い人が多い。椅子に深く坐るようでは駄目だ。私はバイクに跨(またが)っている時でも骨盤を起こすように努めている。
操体法は反動や揺することで体が本来もっているバランス感覚を蘇らせようとするボディワークだ。歪みを取ることを目的にしている。橋本は歩行困難になった筋ジストロフィーの児童に操体法を施し、歩行が劇的に改善したという。もちろん筋ジストロフィーが治るわけではない。ただ、思い込みや錯覚が体の行為を妨げている場合が多いように思われる。
私が、「体は健康になるように設計されている」のを実感するのは、山道の登り下りをした後である。階段だと足首の屈曲が弱い。やったことはないのだが、木登りやロッククライミングにも同様の効果があるような気がする。動物だった時代の記憶でもあるのだろうか? 今年から始めたアニマルフローも動物の動きを模(も)したものだ。