古本屋の殴り書き

書評と雑文とChatGPTと

ネガティビティバイアス/『無(最高の状態)』鈴木祐

『苦しみをなくすこと 役立つ初期仏教法話3』アルボムッレ・スマナサーラ
『ブッダが説いたこと』ワールポラ・ラーフラ
『自分を許せば、ラクになる。』草薙龍瞬
『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙龍瞬

 ・人間は苦をこじらせる
 ・ネガティビティバイアス
 ・苦と恐怖

『あなたという習慣を断つ 脳科学が教える新しい自分になる方法』ジョー・ディスペンザ
『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』由佐美加子、天外伺朗
『「私」という夢から覚めて、わたしを生きる 非二元・悟りと癒やしをめぐるストーリー』中野真作
『悟り系で行こう 「私」が終わる時、「世界」が現れる』那智タケシ
『わかっちゃった人たち 悟りについて普通の7人が語ったこと』サリー・ボンジャース
『すでに目覚めている』ネイサン・ギル
『今、永遠であること』フランシス・ルシール
『プレゼンス 第1巻 安らぎと幸福の技術』ルパート・スパイラ
『子供たちとの対話 考えてごらん』J・クリシュナムルティ

悟りとは
必読書リスト その五

 簡単に言えば、ブッダは「生きづらさは人間のデフォルト設定だ」と説いたわけです。

【『無(最高の状態)』鈴木祐〈すずき・ゆう〉(クロスメディア・パブリッシング、2021年)以下同】

 巧みな言い回しが頭のよさを示している。「生きるとは苦である」(一切皆苦)とブッダは説いた。

一切皆苦/『苦しみをなくすこと 役立つ初期仏教法話3』アルボムッレ・スマナサーラ
ドゥッカ(苦)とは/『ブッダが説いたこと』ワールポラ・ラーフラ

 この考え方は、科学的な研究でも裏づけられ始めています。
ネガティビティバイアス」をご存じでしょうか? 人間はポジティブな情報よりもネガティブな情報の影響を受けやすく、マイナスなことほど記憶に残るという心理を表す用語です。
 たとえば、あなたが会社から100万円のボーナスをもらった日に、愛車のエンジンが壊れて100万円の修理代がかかったとしましょう。このとき、1カ月後のあなたはどちらの出来事を強く思い出すでしょうか?
 多くの人は、このような場面ではボーナスの喜びを忘れ、代わりに100万の修理代に頭を悩ませ続けます。私たちの脳は、ネガティブな事件ほど強く記憶するようにできているからです。

「根が暗いバイアス」とでも覚えておこうか。これはわかりやすい。確かに人は得よりも損を覚えているものだ。なぜなら、次の損を回避するために。危機回避の本能的な性質なのだろう。

 ただし、学習的な態度が求められるのであって、いたずれに悲観主義に陥ってしまえば、消極性や否定的な性交が強まって、やがては病んでしまうこともあり得る。「ネガティブな状況にも対応できるというポジティブな姿勢」が中庸か。

 さらに悪いことに、人類にはもうひとつ、「ポジティブな情報ほど長持ちしない」という心理も備わっています。社会心理学者のデビッド・マイヤーズは、人間の幸福感についてリサーチを重ね、こう結論づけました。
「情熱的な愛、精神的な昂り、新しい所有の喜び、成功の爽快感、すべての望ましい経験は、いずれもそのとき限りのものである。この点はいくら強調しても足りない」
 この現象を、心理学では「快楽の踏み車」と呼びます。ホイールの中を走るハムスターが決して前に進めないのと同じように、人間の喜びも同じ位置にとぢまる続ける事実を表した言葉です。

 思わず笑ってしまった。私は結構覚えているけどなー(笑)。嬉しい出来事というよりは、感動した出来事だが。私の人生は常に感動の余韻が響いていたような気がする。

 何か事を起こす場合は慎重に細部を詰めまくるが決して心配性ではない。消極的と言われたことは生まれてからこの方一度もない。

 思い当たることがあった。恋愛に関しては確かにネガティビティバイアスが働く。