ちょうど1年前にお腹がしくしくするようになり、三つほどの病院を巡り歩いた。一つ目はCTの被曝を恐れてやめた。二つ目はやたらと検査をしまくる高齢の医師ということでやめた。三つ目は腹部エコーを行っている病院を探して見つけた。生意気な三流医師だった。結果は良性の小さな腫瘍が一つ見つかっただけで、ケツから器具を挿入されて切除した。その状態でも居合わせたナース3人を笑わせた。
その時以来、体力が落ちた。あるいは落ちたと思い込んだ。元々よく歩いてきたが、脚力がついたのは数年前に1kmほど離れたガソリンスタンドまで歩いて灯油を入れに行ったことが大きい。帰路は18リッターのポリタンクを肩に担いだり、背に追ったり、手で持ったりしながら歩いてきた。そこそこきつかったが泣くほどではない。自転車で山道を走る方が数倍きつい。脚力がついたというよりは腰の据わりがよくなったのかもしれない。20kmほどならいつでも歩ける体になっていた。
ところがこの1年は殆ど歩かなかった。スクワットとエア縄跳びはやっているので脚力が極端に落ちることはない。時折、近所の公園の人工芝でダッシュも行ってきた。
なんとなく「歩いてみるか」と思い、6000歩ほど散歩をしてきた。矢野式ナンバ歩きをやってみたが、今ひとつピンと来なかった。いつもの常歩(なみあし)に変えた。少し工夫してみた。以前から見えていたものがあるのだ。それを確認した。
狙いはいい。決して間違ってないことだろう。ただ、上体の重さが気になる。鼠径部を少し畳む意識で上体を前に傾けた。これがドンピシャリだった。我が歩法はフェーズ3に入った。常歩(なみあし)を始めてからちょうど4年を経過している。
接地に多少の迷いがあるのだが、トンと下ろした方がハムストリングを使えているような気がする。
私の歩法は書籍化するほどの価値があると考えているが、一行で言い尽くせることができるので無理だろう(笑)。