41冊目。『宇宙創成』(下)サイモン・シン:青木薫〈あおき・かおる〉訳(新潮文庫、2009年/新潮社、2006年『ビッグバン宇宙論』(下)文庫化改題)/教科書本。サイモン・シンはエピソードマニアと言ってよい。専門家がビッグバン理論に傾いたのは1980年代に入ってからというのだから最近のこと。COBEチームが10万分の1のCMB放射のゆらぎを観測し、発表したのは実に1992年のことだった。天文学はより遠くを観測することで「ものの見方」を変え続けた。宇宙科学は量子力学と協働し、ビッグバン理論を支えてきた。人類の視野はマクロ宇宙とミクロコスモスにまで迫った。ここから先は精神の宇宙の観測に向かうことだろう。
