古本屋の殴り書き

書評と雑文

茂木誠:アイヌは樺太から避難してきた渡来人

『北海道が危ない!』砂澤陣
小野寺まさる:北海道が日本で無くなる日~中国の土地爆買いとアイヌ新法の罠

 ・茂木誠:アイヌ樺太から避難してきた渡来人

 驚くべき指摘がいくつもあって勉強になった。要点を挙げておく。

・北海道には弥生時代がなく、続縄文時代と呼ばれる。
アイヌは北海道の先住民族ではなく鎌倉時代以降に移住した人々。
・北海道の南側は擦文文化縄文人)で、オホーツク側にはオホーツク人(シベリアの先住民)が住んでいた。
アイヌ樺太からの避難民であり渡来人(蒙古軍が攻めてきた)。
・北海道の地名の多くがアイヌ語と言われているが、実は縄文語の可能性がある。
 ➡【PDF】言葉化石・アイヌ語地名は「縄文の地名」
・『古事記』には世界中の神話の要素が盛り込まれている。
・戦後になり、アイヌの歴史が民族解放史観として語られ始める。
日本社会党が全面的にアイヌを支持する(萱野茂〈かやの・しげる〉がアイヌ人として初の国会議員に)。