古本屋の殴り書き

書評と雑文

読み始める

ロバート・マローン博士に関する疑惑

操体法とは/『誰にでもわかる操体法』稲田稔、加藤平八郎、舘秀典、細川雅美、渡邉勝久

【東大教授 小林寛道 x 名越茂彦】アメリカとのトレーニング考え方の違い/単なる反復練習は効果無い/動作の基本:「軸」「同側神経支配」とは/子供の頃させるべき運動
『新正体法入門 一瞬でゆがみが取れる矯正の方程式』橋本馨
『調子いい!がずっとつづく カラダの使い方』仲野孝明
『身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生』齋藤孝
『野口体操 感覚こそ力』羽鳥操
『野口体操・からだに貞(き)く』野口三千三
『野口体操・おもさに貞(き)く』野口三千三
『野口体操・ことばに貞(き)く 野口三千三語録』羽鳥操
『原初生命体としての人間 野口体操の理論』野口三千三
『野口体操 マッサージから始める』羽鳥操
『「野口体操」ふたたび。』羽鳥操

 ・操体法とは

『生体の歪みを正す 橋本敬三・論想集』橋本敬三
『瞬間ヒーリングの秘密 QE:純粋な気づきがもたらす驚異の癒し』フランク・キンズロー

身体革命
必読書リスト その二

 操体法はからだを「ひとつのまとまったもの」として考えています。
 からだをひとつにまとめている主要な構成要素は骨組みと筋肉です。その骨組みと筋肉のバランスが整っていれば、健康な状態であると考えています。
 操体法操体は、呼気の静かなる動きをもってたずね、味わうことです。

 操体法による動診と操法について

 橋本敬三先生、医師(平成5年1月22日、享年96歳)が、昭和49年に「操体」(註1)と名づけた身体調整法ですが、その前は「カックン療法」「瞬間脱力法」「逆モーション療法」「橋本経筋療法」と呼ばれていました。
   (註1)昭和51年に操体法と名づけた。

【『誰にでもわかる操体法』稲田稔〈いなだ・みのる〉、加藤平八郎、舘秀典、細川雅美、渡邉勝久(たにぐち書店、2018年)】

たにぐち書店」は「鍼灸・漢方・手技療法などの専門書を豊富に取り扱う出版社」とのこと。読んだことがあるのは『からだの設計にミスはない』(橋本敬三著)くらいか。本の作りがデタラメで著者名に振り仮名がない。大よそ察しがつくが「舘」は不明だ。たて、たち、だて、やかたなどの読みがある。著者に対する敬意の欠如は、そのまま読者への姿勢の表れと判断する。猛省を促したい。

 イラストが豊富でわかりやすい。直ぐさま新刊を求めた。具体的な操体法の実践書としては本書と『万病を治せる妙療法 操体法』(橋本敬三)で十分だろう。理論については『からだの設計にミスはない』(橋本敬三)が必読書で、個人的にはこの3冊を操体法三部作と名づけている。

 最も基本的な身体操作として野口体操操体法、そして伊藤式胴体トレーニングは何歳からでも始められる利点がある。そしてあらゆるスポーツに応用が可能だ。