古本屋の殴り書き

書評と雑文

「アイヌ」民族は学術的に定義されていない/『北海道が危ない!』砂澤陣

『いま沖縄で起きている大変なこと』惠隆之介

 ・もはや左傾化ではなく亡国の道を進む北海道と沖縄
 ・「アイヌ」民族は学術的に定義されていない

小野寺まさる:北海道が日本で無くなる日~中国の土地爆買いとアイヌ新法の罠
茂木誠:アイヌ民族について
『ちょっと待て!!自治基本条例 まだまだ危険、よく考えよう』村田春樹
・『なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか』篠原常一郎、岩田温
『これでも公共放送かNHK! 君たちに受信料徴収の資格などない』小山和伸

 北海道にはいわゆる「アイヌ」が自称する者たちが存在する。「アイヌ」という言葉を聞いて、北海道に古くから住み、自然と共に平和に暮らしてきた神秘的な人たちというイメージを思い浮かべる人が大半だろう。
 私もいわゆるアイヌの血を引く者ではあるが、その血を引いているからこそ、あえて提起しなければならない事実がある。
 私がなぜ“いわゆるアイヌ”と書いているか?
アイヌ」が自称として使われるようになったのは、明治に入ってからのことである。奥羽地方以北に住んでいた部族は、過去に一つにまとまった歴史もなく、統一された言語も文化もあったわけではない。
 しかし、今のいわゆるアイヌ論は、そのような客観的な事実を無視して、「アイヌ」という先住民族がいたという前提で論じられている。古来より北海道で自然と共生してきた先住民族アイヌが、和人の侵略により土地を奪われ、同化政策により文化と生活の術を奪われ、貧しさの中で暮らし、差別されてきた、という歴史(ストーリー)に依拠した論だ。
 そのようなストーリーに基づき、アイヌ文化振興法が制定され、アイヌ先住民決議が採択され、アイヌ生活支援政策に国民や道民の税金が投入されている。
 道民ですら知らないだろうが、「アイヌ」と認定されれば、住宅購入、修学支援、免許取得、山菜採りの車代からガソリン代にまで至る、信じられないくらいに手厚い支援を受けられるのである。
 また、アイヌ文化の保存のため、これまた全国で行われているアイヌの行事のほとんどが税金で行われている。湯水のように使える補助金で、国内、海外と問わず文化交流名目で旅費の水増し請求も行われてきた。
 アイヌ問題の本質は、「アイヌ」民族というものが、いまだ学術的に定義されていないにもかかわらず、特定の団体が認定すれば誰でもアイヌになれてしまうことだ。
 読者のみなさんには、これから本書を読まれるにあたり、ぜひ、考えていただきたい。
 アイヌだけ特別扱いされるのはなぜか?
 日本国民に対する福祉政策があるのに、なぜ、アイヌのための生活支援政策が必要なのか?
 アイヌ政策に私たち国民の税金が使われることの是非を問う必要はないか?
 アイヌ政策を認めることは、日本国民がアイヌの土地を侵略し、差別してきたという罪を認めることで、それは北海道開拓の歴史と先人の苦労を自ら否定することにならないか?

【『北海道が危ない!』砂澤陣〈すなざわ・じん〉(育鵬社、2016年/扶桑社オンデマンド、2019年)】

 北海道は私の故郷(ふるさと)である。4年前に本書を読み、初めてアイヌ利権を知った。また、「アイヌ」民族が学術的に定義されていない事実には驚愕した。苫小牧に住んでいた頃、近所にアイヌ人の幼馴染がいた。容貌は明らかに異質であったが、特に差別することもなく一緒に遊んだ。私は小学校に上がったばかりだったが、彼らの運動の俊敏性に密かな敬意を抱いていた。

 上京してからのことだが、私の父親くらいの年齢の男性が「私も北海道なんですよ」と腕まくりをしたことがあった。かなり毛深かかった。別れてから気づいたのだが彼は自分がアイヌであることを告げたのだ。

 私は23歳まで札幌にいたが、アイヌと直に接したのは幼馴染だけである。だが、特に差別したという話を聞いた例(ためし)がなかった。ところが、べてるの家向谷地生良〈むかいやち・いくよし〉は、かつて浦河町には悲惨な生活をしているアイヌが存在したと書いている。

 仏教で説かれる世間には「差別」の義がある。実際に差別のない社会はあり得ない。少なからず何らかの形でアイヌに対する差別はあったのだろう。それがどの程度の広がりをもっていたかは不明である。

 アイヌに左翼が寄り添うのは自然である。水俣病を始めとする公害病にも寄り添ってきた実績もある。ところが昨今のアイヌ利権は北朝鮮とも関係性があると篠原常一郎〈しのはら・じょういちろう〉、岩田温〈いわた・あつし〉らが指摘している。北朝鮮チュチェ思想は沖縄にもかなり浸透している。

 そして鈴木直道北海道知事や北海道を代表する企業のニトリが中国に急接近している事実を見逃せない。

 以前から中国人は北海道の土地を買い漁っている。

 開拓者を称えた百年記念塔も解体されることとなった。

 確実な波状攻撃が北海道から日本力を奪っているように見える。

 アイヌ利権を紹介しよう。

・借りた修学資金は返さなくていい。
・車の免許取得は税金で。
・家を建てれば800万円の公的資金
・協会が認めればアイヌに成れて特別な優遇措置が受けられる。

【アイヌ利権】暴かれた数々の不正疑惑の事例、ウポポイ - HONTOBAKO

 この制度(アイヌ子弟大学等修学資金等貸付制度)は、「貸し付け」ということになってはいるが、かつては実質的にはほとんど給付金であった。2009年に小野寺秀〈おのでら・まさる〉道議会議員(当時)がこの問題を道議会で追求し、道側は1982年から2007年まで貸し付けられた合計24億9171万円のうち、21億1612万円もが減免されていたと答弁している。

アイヌ利権とは何か 第一回 - 示現舎

 アイヌ協会がコリアンフェスティバルに参加(アイヌの踊りを披露しに行った・・・)する時に多額の補助を受けていた。旅費の実費と請求額に多大な差額があり私物化。自分が追及するまでは、領収書添付すら行われていなかったずさんな補助金支給していた

アイヌ利権って何ですか?具体的に教えてください - 河野本道氏(文... - Yahoo!知恵袋

 昔、北海道旧土人保護法というのがあって、これが差別を助長していたと主張している人がいるが、それは間違いである。この法律は狩猟ばかりしていて生活が安定しないアイヌに対して、土地を与えるから定住して働けという法律である。ところがアイヌはその土地を和人に売ったり貸したりして働かず、より困窮したという。

アイヌ利権を知ろう - 柴犬の

 アイヌ新法を推進したのは菅義偉〈すが・よしひで〉元首相である。河野太郎を重用(ちょうよう)するところを見ても、保守派からすれば頭を傾(かし)げたくなる人物だ。

 北海道はもともと旧社会党が強い地域だ。日教組の牙城でもあり、保守的な土壌はない。中国共産党支配下に置かれるのは時間の問題だろう。政治的な無自覚が地方を滅ぼし、国家を衰退させる。今それが眼の前で行われているのだ。