・ヨガによってすべり症を悪化させるケースもある
・腰痛
当院を訪れるすべり症の患者さんの80%は女性で、ヨガをされている方も少なくありません。
反り腰の改善に効果があるとされるヨガで、腸腰筋をストレッチする「三日月のポーズ(アンジャネーヤーサヤ)」といわれるものがあるのですが、このポーズは腸腰筋を伸ばすことはできても、腰を強く反らせてしまうため、逆にすべり症を悪化させてしまう患者さんがたくさんいらっしゃいます。
また、ヨガでは「安楽座(スカーサナ)」というあぐらのような姿勢もありますが、すべり症の人は股関節が内旋しているため、このように股関節を外旋させる姿勢をとるのが苦手です。股関節が内旋している人は、ペタンコ座りはできてもあぐらはできないという方が多く、逆に股関節が外旋している人は、あぐらはできてもペタンコ座りができません。【『すべり症を自分で治す本 1回1分!つらい腰の痛みが改善!』白井天道〈しらい・てんどう〉(自由国民社、2022年)】
友人が脊柱管狭窄症であることを知り、色々と調べている。
「脊柱管狭窄の原因として多いのが、比較的若い人に多いすべり症です。一方、高齢者に多いのは変性側弯(そくわん)症です」(福島県立医科大学理事長兼学長 菊地臣一)。
白井天道の著作を数冊読んだが実にわかりやすい。本書には様々なストレッチ法も紹介されている。動画も精力的に発信している。