古本屋の殴り書き

書評と雑文

校正

燃えたつ→萌えたつ

花は一面に咲きみだれ、草は燃えたつみどりに輝いていた。(273ページ) 【『くじ 異色作家短篇集12』シャーリイ・ジャクスン:深町眞理子訳(早川書房、1976年)】 私の手元にある書籍だと深町真理子だが、新しい版では眞理子となっている。宇野利泰・福島…

濡れ手に粟

錬金術と並んで人間が長い間、その実現に向け夢を追いつづけてきたものに永久機関がある。永久に作動し、仕事をしてくれる、“濡れ手に粟(あわ)”の機械である。 【『〈どんでん返し〉の科学史 蘇る錬金術、天動説、自然発生説』小山慶太〈こやま・けいた〉…