古本屋の殴り書き

書評と雑文

石丸伸二・安芸高田市長(広島県)vs.中国新聞・胡子洋〈えびす・ひろし〉記者の動画まとめ

安芸高田市民は中国新聞の購読をやめて民意を示せ

 ・石丸伸二・安芸高田市長(広島県)vs.中国新聞・胡子洋〈えびす・ひろし〉記者

 石丸伸二市長を見ていると、『隠蔽捜査』シリーズの竜崎伸也と重なる。私はメディア対応という一点だけで橋下徹を評価しているが、石丸はもっと高い次元で闘っている。左翼紙に散々悩まされた安倍晋三ですら、ここまで真っ正面から正論を突きつけることはなかった。

 石丸が期せずして炙(あぶ)り出しているのは戦後、GHQの検閲や焚書によって歪められた日本の言論空間の実態であり、議論を避けて、なあなあで済ませてきた談合文化であり、強い者には媚(こ)び諂(へつら)い、弱い者を平然といじめる日本の精神性であろう。しかも新聞記者全体に通じる傲慢な振る舞いは今に始まったことではなく、私が気づいたのは安倍晋三首相に対する橋本五郎読売新聞社)の傲岸不遜ともいえる質問によってのこと。

 テレビマンの田原総一朗も同様だ。彼はテレビ屋の自覚があるため、毎度「ジャーナリストの田原総一朗です」と敢えて名乗らざるを得ない。あの礼儀を失(しっ)した言動や態度はテレビという公の場に相応(ふさわ)しくない。

 私はかねがね日本語を堕落させてきた大きな要因はテレビに登場するお笑いタレント(芸人ではない)の影響が大きいと考えてきたが、それ以前にジャーナリストやメディア関係者の非礼こそが根本原因であったのだろう。

 石丸市長が糾弾しているのは、「悪しき日本文化」なのだ。そして旧態依然たるジャーナリストや地方議会はこれほどはっきりと物を言われても目覚める様子がさっぱりない。

 ネット系メディアは安芸高田市の市長会見に参戦し、新聞記者の顔を動画に収めるべきだ。あるいは反市長派の清志会議員に直接取材をして、惰眠を貪る地方議会の実態を全国に紹介するのが望ましい。