古本屋の殴り書き

書評と雑文

半原越まで歩く

 カテゴリーの「ウォーキング」が書評のため、ウォーキングの記録は「ハイキング」とする。

 バーディー50のエンジンに活を入れるべく少し遠くまで走ってきた。折角なので半原越まで歩いてみた。

 3.8km×2(往復)で、歩数は1万1000歩である。因みに私の歩幅は70cmである。常歩(なみあし)は意図的に小股で歩くのだ。当初は反対側の県道64号まで(8.7km)行く予定だったが、私の脚力では無理だった。

 初めて自転車でアタックした日のことをまざまざと思い出した。ま、自転車ほどきつくはなかったが、勾配が急になると息が荒くなった。平地のウォーキングとはまるで違った。

 ツクツクボウシの鳴き声が背中を押してくれた。谷の下からせせらぎの音が聞こえ、遠くで重機の動く音がした。急坂に差し掛かるとスマホで撮影する余裕もなくなった。「ここで遭難することはあるまい」と意を決する。疲労のあまり視界が霞んだ。「熊が現れたらお陀仏だな」と観念した。

「半原越(はんばらごえ)700m」の標識が目に止まった。この700mが苦しい。頂上にはクルマも停まってなかった。経ヶ岳0.7km、仏果山2.5kmは次の目標にしよう。経ヶ岳の旧住所は「神奈川県愛甲郡愛川町大字田代字法華峰2517番地イの15」。法華峰(ほっけみね)と読む。ありがたそうな地名が並ぶが空海に由来しているようだ(山道に空海ゆかりの巨岩あり‼ 経ヶ岳 - ポケットに愛川)。

 かつて宮ヶ瀬湖周辺は隈(くま)なく自転車で走った。そのせいもあって愛川町(あいかわまち)には一入(ひとしお)の思い入れがある。


愛川町イラストマップ】