・『折伏 創価学会の思想と行動』鶴見俊輔、森秀人、柳田邦夫、しまねきよし
・『篦棒(ベラボー)な人々 戦後サブカルチャー偉人伝』竹熊健太郎
ズンバラリンと謗法の一味徒党、野坂昭如・内藤国夫・山崎正友・原島嵩を、斬って棄てて竹中労は場外に去り、夢野京太郎の出番である。
え、同じことじゃないのか? 竹中がシナリオ・小説を書くときのペンネームすなわち夢野、とご承知の方々に一言。正確にいうならば、“夢一族”、京太郎は群体(グループ)なのだ。そもそも、生みの親は五木寛之。1972年、『連合赤軍リンチ事件』(週刊小説3月31日号)が第1作。(中略)
〔夢野京太郎とは思想の遊撃戦であり運動する群体であって、【一人ではない】〕【『仮面を剥ぐ 文闘への招待 80年代ジャーナリズム論叢2』竹中労〈たけなか・ろう〉(幸洋出版、1983年)】
実に狡(ずる)い手口だと思う。目的は責任の分散にあるのだろう。リンチの匿名性と似ていると言われても仕方あるまい。
「群体」という言葉を二度使っているところを見ると、一人のような気がする。
本書は反・反創価学会本で、創価学会を攻撃するジャーナリストおよび脱会した幹部を創価学会に代わって攻撃するという不思議な内容となっている。竹中労は創価学会初代会長の牧口常三郎に関する著作もあるが、月刊誌『潮』編集部と揉めて尻切れトンボで終わっている。
尚、amazonの画像リンクが復活していた。