古本屋の殴り書き

書評と雑文

ポリコレ信者/『9割の社会問題はビジネスで解決できる』田口一成

 もしこんな問題が目の前にあったら、みなさんならどうしますか?


1.外国人が部屋を貸してもらえない


 日本に来た外国人が部屋を借りられず困っている。外国人はルールを守らない、うるさいといった偏見や、保証人を立てられないなど、いろいろな理由で外国人の入居拒否が起こっています。
 こうした問題を知ってなんとかしたいと思ったとき、みなさんならどうしますか? 不動産屋さんに一緒について行って、部屋探しを手伝ってあげますか? それとも、人種差別だと声をあげますか?


【『9割の社会問題はビジネスで解決できる』田口一成〈たぐち・かずなり〉(PHP研究所、2021年)】

 表紙にあった斎藤幸平の名を見て読む気が萎えた。「新進左翼系か?」と予防線を張ったら、それほど的外れな直観でもなかった。

 はっきり言おう。「外国人はうるさい」。偏見ではない。ただの事実である。特に中国人とインド人がうるさい。ま、外国人は文化的に自己主張が強いので致し方ない側面もあるのだが、「郷に入っては郷に従え」というのが日本文化である。

 私の住居の上の階にインド人が住んでいるのだが、とにかくうるさい。今まで5回くらい怒鳴りつけている。一度だけだが、胸ぐらをつかんで特殊警棒を振り上げたことがある。殴りはしなかったが。で、この野郎の友人がまたうるさい。1階の階段前で頻繁にスマホを使用しており、散々脅かしてやったものだ。

 もちろん私が知っているインド人情報は限られたもので認知バイアスがあることは認めよう。しかしながら、静かに会話をするインド人を日本で見たことがない以上、インド人はうるさいと考えてよかろう。直接の被害がないので確かなことは言えないが、中国人はもっとうるさい。たぶん。

「うるさいといった偏見」という一言で、田口がポリコレ信者であることがわかる。ああ、わかるとも。手に取るようにわかるよ。

ポリティカル・コレクトネスは白人による人種差別を覆い隠すために編み出された概念/『人種戦争 レイス・ウォー 太平洋戦争もう一つの真実』ジェラルド・ホーン

 田口のビジネス展開は十分評価できるものだが、そこにイデオロギーを絡めて一般化するのは戴けない。