・大恐慌と福音派のリバイバル運動
・超富裕層のリバタリアンとコーク一族
トランプ熱狂支持属【福音派】
じつは、グローバリズムの結果をもたらされた中間層の没落と格差の際限の無い拡大という社会矛盾の広範な受け皿になっているのは、キリスト教の福音派である。福音派は、アメリカで誕生したキリスト教原理主義のプロテスタントの一派だ。しかし、福音派という統一した宗教教団が存在するわけではなく、アメリカ各地で起こった原理主義の教会の総称である。信者は全米で8000万人ほどいる。その教義は、聖書に記されていることをすべて事実として受け入れ、神との本来の関係を回復することである。
【『グレート・リセット前夜 2025年の世界と支配者たちの最新工作』高島康司〈たかしま・やすし〉(徳間書店、2021年)以下同】
・キリスト教福音派の反知性主義/『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』町山智浩
・ユダヤ陰謀論を語る 茂木誠×吉岡孝浩
しかし、ときとともにこのようなあまりに知性的で高い教養を信者に要求する「長老派」の信仰とは異なる運動が起こった。それは、聖書の解読などという時間のかかる知性的な行為を飛び越して、「改心」によって原罪を贖罪し、一気に神との契約を履行するという運動である。これは、「悔い改め熱情」として爆発するようになった。これを「リバイバル運動」という。
まだアメリカが小規模の農業共同体を主体にしていた18世紀には、これはときおり起こる地域的な現象だったが、工業化が進み農村共同体が解体され、格差が拡大する19世紀広範から20世紀初頭になると、「リバイバル運動」は全国的な盛り上がりを見せた。そして、大恐慌が襲い米経済が長期間低迷した1930年代には、「リバイバル運動」は原罪の福音派の形態になった。
revivalは[REVIVE+‐AL]で復活、再生、復興、再興の意味がある(Weblio英和辞書)。riviveの意味は生き返る、よみがえる、回復する、復活する、復興する、再び流行する(Weblio英和辞書)。
経済と宗教の相関関係が興味深い。とすると政治のメインテーマはやはり経済か。戦争と貧困の相関性も調べる必要がありそうだ。
個人的には環境史が説く「寒冷化が戦争の原因」という見方を支持している。食糧不足で人々が大量に移動する時に衝突が起こる。
トップリンクの一番上にある記事が面白かったので取り寄せたのだが、書籍はまるで駄目だ。動画配信はもっと駄目である。定まった立ち位置が感じられず視線がふらついている。