古本屋の殴り書き

書評と雑文

8人の意識の力で病状を癒す/『パワー・オブ・エイト 最新科学でわかった「意識」が起こす奇跡』リン・マクタガート

『人は何のために「祈る」のか 生命の遺伝子はその声を聴いている』村上和雄、棚次正和

 ・8人の意識の力で病状を癒す

『身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法』べッセル・ヴァン・デア・コーク

 そして私は、「一緒に」と書き添えた。少人数グループという意味だ。
「参加者を8人ほどのグループに分けて、グループ内の誰かの健康に協力して意識を送るのはどう?」と私はブライアンに提案した。そうすれば、小グループの人々にもっと大きなグループの意識ほどのパワーがあるかどうかもわかるだろうと思った。どのあたりが最高の結果を出せる人数なのだろう? 大規模な実験で見られたパワーを出すためには人数に下限があるのだろうか? たった8人でもうまくいくのだろうか?
 私かブライアンのどちらが言ったかはっきり覚えてはいないが、おそらく生まれつき見出しをつけるのが得意な夫ブライアンが思いついた名前だと思うが、私たちは実験に「パワー・オブ・エイト(8人の意識の力)」と名づけ、5月17日にシカゴに到着する頃にはおよその計画も練り上げていた。

【『パワー・オブ・エイト 最新科学でわかった「意識」が起こす奇跡』リン・マクタガート:島津公美〈しまづ・くみ〉訳(ダイヤモンド社、2018年)以下同】

 再読したが挫折。基本的に文章が悪い。説明能力が劣っている。懸命に科学に寄せようと努めているが完全に裏目に出ている。臨床面を表に出すべきであった。

 祈りによって病状が変わることは実際に起こる。

『がんばれば、幸せになれるよ 小児ガンと闘った9歳の息子が遺した言葉』山崎敏子

 読む人が読めば明らかだが、山崎敏子は日蓮新興宗教の信者だろう。

 グループの人數は必ずしも8人でなければならないわけではないが、できれば8人が最適だ。
 グループで集まり、1人ひとりがグループに加わっている感覚を持てる程度だとすれば、6人以上、12人以下でのグループをお勧めする。
 互いに癒しや意識を送ることに心を開くことができる、共通する部分のある友達を8人集める。読書グループ、教会グループ、あるいは近所の人というグループでもいい。

 冒頭から腐してしまったが書籍としての内容は悪いものの試み自体は評価できる。バーチャル(ネット上で集まる)でも可能だという。

 文明病医原病が蔓延する時代で人々が求めているのは治癒ではなく平癒(ヒーリング)だ。病を忌避する価値観そのものに不幸の種がある。治る治らないよりは、むしろ病と折り合いをつけ、病と上手に付き合ってゆく方が人間らしいと思うがどうだろう?

 インナーボディとつながるエクササイズを始めてから気づいたのだが、呼吸、飲酒、病気は意図のあるなしに関わらずインナーボディを意識せざるを得なくなるのだ。その意味から申せば、ひょっとすると老境の病気はインナーボディを強制的に見つめさせる自然の摂理なのかもしれない。本気でそう思っている。