・セルフステアとプッシングリーン
これは、つづら折り(カーブの連続)をひらりひらりと曲がるテクニックである。一昨日見つけた動画で、昨日原付で試し、今日250ccで100kmほど走って、ほぼ身についた。驚愕のコツである。普通の交叉点でも行えるので是非とも試して欲しい。
片山対談のホスト役を務める山端秀明〈やまばた・ひであき〉がライダー歴10年でありながらも無知を晒している。ハンドルを右側に切れば車体は左に傾くのである。そして車体が傾いた方向にセルフステアが発生するのだ。つまり、プッシングリーンがセルフステアのきっかけを作っているわけだ。頭では理解できても実際にやってみると不思議でならない。これは二輪の特性なので自転車でも可能だろう。
次の動画では白バイがターンする直前に、ほんのわずかだがハンドルを逆方向に切っていることがわかる。
プッシングリーン(pushing lean)は「押して傾ける」という意味だから、逆操舵やカウンターステアとは違うように感じる。曲がり込んだ後も押し続けると、どんどんハンドルが切れてゆくのだ。つまり逆方向の舵(だ)が入っているとは言い難い。
ハンドルを押すためにはしっかりとニーグリップする必要がある。そして両足のステップ荷重で姿勢を安定させる。
根本健はプッシングリーンについては否定的だが(コーナリングするときに逆操舵は有効ですか?【教えてネモケン062】)、以下のタイミングでやれば断然曲がりやすくなる。
すなわち、脱力すると同時にハンドルを押せばいい。
慣れてくると、反対側の手をじゃんけんのパー状態にするとバンクの具合がよく実感できる。片手で運転すればもっとわかる。