古本屋の殴り書き

書評と雑文

煎り玄米は売れるか?

煎り玄米と揚げ玄米

 ・煎り玄米は売れるか?

「毎日の玄米」は30kgがお得

 近頃、煎り玄米が主食になりつつある。私は面倒くさがり屋なので半日から丸一日浸水し、ザルで水を切ったらそのままフライパンに投入している。水分が飛んだら油を大さじ2ほど入れる。作る量は3合分だ。28cmの鉄フライパンだと少し多すぎるかもしれないが、面倒くさがりが勝(まさ)る。

 専らストレートで食べているが、たまに醤油を掛けたり、ホエイプロテインと黒糖を混ぜたりしている。どちらも美味しい。凄く美味しい。

 先程、2.1kgの鉄フライパンを振りながら、「煎り玄米は売れるか?」と考えた。もちろん売れる。当たり前だ。こんなに美味しいのだから。しかも私の狙いは「煎り玄米で日本国民を健康にする」という崇高なものだ。農林水産省や農協がバックアップを申し出て当然だと思うぞ。

 浸水の手間はこの際無視しよう。玄米を煎る時間は大体20分前後である。その後粗熱(あらねつ)を取る。洗い物の手間も入れれば、ま、30分ほど要する。で、この3合の煎り玄米だが、果たして1000円で売れるだろうか? 難しそうだ。結構な量はあるのだが、お菓子の袋に収まる程度だ。3合だとおにぎり6個分の量である。1000円だと、おにぎり1個が167円の勘定だ。これでは高い。

 とすると、売れる金額は500円程度ということに落ち着く。30分で500円だから時給1000円だ。しかもここには玄米の原価が入っていない。そこまで考えて私は潔く諦めた。日本国民の健康計画は無期延期だ。

 結局、テクノロジーを駆使した大量生産が経済活動を支えているのだ。機械化やオートメーション化なくして利益を出すことは困難と気づいた。あるいは先進国が発展途上国に押しつけている奴隷労働だな。

 はたと気づいたのだが、家庭の調理を合理化するためには大家族制度が望ましいのではないだろうか? 寮や老人ホームのような住居スタイルで同居することが可能であれば、日常の食事をマネタイズすることができそうだ。

 尚、フッ素樹脂加工されたフライパン(テフロン加工)は高温に弱いので乾(から)煎りには向いていない(意外に知らない フッ素樹脂加工フライパンのNG行動)。

【追記 06/30】煎り玄米3合分の正確な容量は700ccくらいである。