古本屋の殴り書き

書評と雑文

還暦男のぼやき

 私は来月還暦を迎えるのだが、ここのところ妙に疲れやすくなっていることに気づいた。某社へ行った際、65歳の女性に「やっぱり六十になると体力が落ちるんですかね?」と訊(き)いてみた。「何言ってんのよ! 六十なんてまだまだよ!」と笑い飛ばされた。

 ひょっとしてバイク疲れか? 昨年の10月から乗り始めたのでちょうど8ヶ月になる。自動車の運転よりもはるかに緊張を強いられる。路面状況が悪ければ転倒するし、少しでかい石を一つ踏むだけであの世へ直行だ。前後を走るクルマやトラックから認識しやすい位置を走る必要もある。200~300kmも走ればヘトヘトになる。

 あるいは働きすぎのツケが回ってきたのだろうか。3年前から今年の2月まで殆ど休みなしで仕事をしてきたのだ。馬車馬には及ばないが、そこそこ走り続けてきたのは確かである。

 加齢が心身の自由を制限することは50代から実感しているところだが、急に体力が衰えることは考えにくい。そこそこ鍛えているのだよ、私は。

 で、きちんと振り返ってみた。私が「疲労」を意識するのは「眠たい」「食べたい」ということでしかない。そして、その後は眠っているし、食べているのである(笑)。生まれてからこの方、眠れない日と食欲がなかった日は一日もない。本当に疲れた時は15時間も寝るのだ。

 きっと自律神経のバランスが少しばかり変化したのだろう。

 休日にお菓子を爆食いする悪癖があったのだが、先週からプロテインを飲用し体質改善に取り組んでいるところである。

 予定としては70歳までバイクに乗って、それ以降は再び自転車に跨(またが)るつもりだ。