古本屋の殴り書き

書評と雑文

気配を察知する

ナンバ歩きと古の歩術
『武術の新・人間学 温故知新の身体論』甲野善紀

 ・気配を察知する

 背後から斬るのは武神館(ぶじんかん)でも行っていた。気配を察知することは悟りに通じる。武田惣角には家から離れた場所にある池に泥棒が来たことを察知したというエピソードがある。日常生活で「気」を感じ取る心掛けは誰にでもできる。本物の武術家は未然に事故を防げるのだろう。