・ルンゴム(空中歩行)に興味はない
・ムーラバンダ
“肛門を締め続けるテクニック”
ムーラバンダ
肛門を締め続けるのは、簡単なようで意外に難しい。それは意識力の欠如ゆえ。
「ムーラバンダ」は肛門を締めた時、緩めた時の自己の状態を「観察」する事を要求する。
10回行うとその10回とも違う事が認識できてくる。10回1セットを3回行う。【『速歩のススメ 空中歩行』成瀬雅春〈なるせ・まさはる〉(BABジャパン、2023年)】
このテキストは写真のキャプションである。ルンゴム(空中歩行)の上級テクニックとして肛門の操作(締め緩め)を解説している。
・ムーラバンダの効果を、解剖学的に解説! | ヨガジェネレーション
私にとっては「インナーボディとつながるエクササイズ」(エックハルト・トール)である。普段意識されるのは末梢の手足で、就中(なかんずく)、指先であろう。あるいは痛みや痒(かゆ)みを通して意識に上る程度だ。
例えば殆どの人が動かすことのできない耳を意識することは、ほぼない。そして実は最も大きな関節である骨盤や肩甲骨ですら日常生活で意識することは殆どない。これが実は肩凝りなどの不調の原因だ。普通に生活していれば腕を肩より上に上げることもあまりないのである。猿のように木登りをすれば直ぐに肩凝りは解消されることだろう。
「肛門を締める」と成瀬は説いているが、ムーラバンダは「会陰(えいん)の操作」との指摘もある。いずれにしても、普段意識することのない部分を意識することは、「気づき」に他ならない。つまり、ケツの穴を締めれば悟りが開けることもあり得るのだ。
尚、ムーラバンダについては『クンダリニーヨーガ』の方が詳しいようだ。