古本屋の殴り書き

書評と雑文

立ちごけと半クラッチとUターンなど その三

 ・立ちごけと半クラッチとUターンなど その一
 ・立ちごけと半クラッチとUターンなど その二
 ・立ちごけ半クラッチとUターンなど その三

発進と低速のクラッチ操作

 教習人間バタイダーZは竹中直人を髣髴(ほうふつ)とさせる濃いキャラクターだが、大切なことを正確な言葉で教えてくれる。いくつか箇条書きにしておく。

・発進の基本はスロットル操作でエンジンパワーを作ってから、クラッチ操作でタイヤに伝える。
・ブレーキレバーの前にクラッチレバーを握らないこと。この癖は絶対に駄目。
・スピードを落とすのはフロントブレーキで、リアブレーキはバイクにバランスを保たせる役割がある。

 実は先ほど、バタイダーZの凄さを知った(笑)。

 乗り始めて私が直ぐに気づいた点を二つ書いておこう。

 バイクを引き取って自宅へ向かう際、幹線道路を走っていたところ、突然でかい石が落ちていた。20cmほどもあるガラ(建築廃材)だった。積載していたトラックから落ちたものだろう。十分な車間距離を取っていたので乗り上げることはなかった。ここで教訓その一を悟った。「前を走るクルマの左タイヤのラインを走行すべし」。バイクの基本はキープレフト(左側走行)である(本来はクルマも)。落下物を避けるためにも有効だと思う。

 教訓その二は「段差に乗り上げる場合は左側に曲がる」である。これは自宅の駐輪場に停める際に気づいた。駐輪場前に5cmほどの縁石があるのだが右側に曲がると異様な恐怖心が湧いた。その時直ちに思い出した。左重心の法則を(『間違いだらけのウォーキング 歩き方を変えれば痛みがとれる』木寺英史/『身体構造力 日本人のからだと思考の関係論』伊東義晃)。右に曲がると転ぶ可能性が高い。右からしか曲がれない場合はバイクから降りて押すのが望ましい。