古本屋の殴り書き

書評と雑文

バイクを選ぶ考え方

 昨日、半原越(はんばらごえ)までバーディー50で走りながら思うところがあった。いつもなら大型バイクで走行する道を原付で走ると、あまりの低速度にストレスが溜まる。それでも用は足りてしまうのだから不思議である。

 私が中型・大型バイクを選ぶ際の考え方は簡単だ。原付をベースにするのだ。愛車のバーディー50は生産終了しているため、スーパーカブ50で考えてみよう。

 名車中の名車である。ビジネスバイク最後の砦で、ヤマハメイトもとっくになくなってしまった。

・価格 25万円
・排気量 49cc
・最高出力(kW[PS]/rpm) 2.7[3.7]/7,500
・最高速度 60km/h
実燃費 50km/L

 燃費ランキング1位は多分ジクサー150だろう。実燃費51km/Lである。

 まず、大前提として「馬力と燃費のトレードオフ」を挙げねばならない。排気量が大きく、気筒数が増えれば増えるほど燃料代は嵩(かさ)む。

 では、250cc最安のGSX250Rを検証してみよう。

・価格 615000円
・排気量 248cc
・最高出力 18kW〈24PS〉 / 8,000rpm
・最高速度 130km/h
実燃費 33.1km/L

 次にCB650R(4気筒でレギュラーガソリン)だ。自分が乗ってきたバイクばっかりで恐縮だが。

・価格 100万円
・排気量 648cc
・最高出力(kW[PS]/rpm) 70[95]/12,000
・最高速度 248km/h
実燃費 22.3km/L

 最後にNinja1000SXだ。私が乗っているのはZ1000SXなのだが古すぎるため現行車両のデータを示す。

・価格 159.5万円
・排気量 1043cc
・最高出力 104kW(141PS)/10,000rpm
・最高速度 260km/h
実燃費 19.1km/L ハイオク

 価格の単位をスーパーカブ50に換算すると、GSX250Rは2.5台分、CB650Rは4台分、Ninja1000SXは6.5台分となる。

 私が新車価格で許容できるのはCB650Rまでだ。辛うじてスーパーカブ4台分には収まっている。Ninja1000SXの最高速度は4.3台分にしかならない。つまり、スーパーカブ50を基本単位とすれば、650ccを超える排気量のバイクは贅沢品と考えてよかろう。

 現在乗っているZ1000SXが最初で最後のリッターバイクになると思う。乗りやすい上、スタイルは申し分なく、バニアケースも付いているので積載性も優れている。それでも、やはり排熱の熱さにはウンザリさせられる。夏は拷問に等しい。

 個人的にはツアラータイプのライディングポジションが一番しっくり来る。自転車に乗っていたこともあってハンドル幅の広いネイキッドはやや苦手だ。しかしながらNinja650の評価は低いし、CBR650Rはハンドル位置が低い。となると候補に挙がるのはSV650一択である。ま、年齢を踏まえると、再びGSX250Rに乗ってもいいし、同じエンジンのVストローム250でもいいかな、と考えている。

 最初は長距離を走ることを目的にしていたが、一度北海道まで行ってしまうと距離熱も冷めてしまった(笑)。ジクサー150でも構わない。PCX160やクロスカブにも乗ってみたいがニーグリップできないので躊躇してしまう。