・『「捨てる!」技術』 辰巳渚
・『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵
・『コミック版 たった1分で人生が変わる片づけの習慣』小松易
・『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』小松易
・『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』佐々木典士
・貧乏人の部屋は物が多い
一方、貧乏人の部屋には物が多い。ドラマの美術さんは、貧乏人の部屋には物を増やし、壁に隙間なくちぐはぐなタンスを並べたりして「貧困」を表現するそうだ。
逆に、豪邸のセットでは物を減らし、なにも置いていない面を増やして「余裕」を表現するのだそう。
物を買う→お金が減る→お金のために時間を切り売りする→物が増えたあげくに整理整頓・物の入れ替え・探し物など手間が増える→片付けに費やす時間も、精神的な余裕もなくなる→部屋が物だらけになる→ストレスを発散するために物を買う→(無限ループ)――これが、「貧乏人の部屋に物が多い」カラクリだ。
ハンドル名の書籍は読まないよう努めている。自らを名乗らないような人物に意見を言う資格はないと考えているからだ。その点、ミニマリストしぶは偉い。「あとがき」できちんと姓名を綴っているのだ。事情があって本名を明かせないのであれば、せめてまともなペンネームを用意した方がよい。
「老境に入ったら漂泊しながら人生を終えたい」と考えてきたのだが、いつの間にか老境に差し掛かっていた。それまで出来るだけ身軽にしておきたかった。二つの部屋とリビングを見回した。「物だらけ」である。書籍、衣類、食器の類(たぐい)が多い。衣類の大半は貰い物である。少なからずファンからの贈り物も(笑)。
私は古いタイプの人間なんで――この言い回しもおかしいことに気づいた――もとい、老人なので「まだ使える物を捨てる」ことができない。ここをまず打ち破る必要がある。
それにしても困ったものだ。父や伯父の遺品(衣類)ですら取ってあるのだから。外で着られるような代物でなくても家の中で着用している。母から送ってもらったものの、まだ開けてないダンボールも二つほどある。
コンマリ先生も「床が見えるようでなければいけない」と説法されている。今や、「世界のコンマリ」だよ。私はただただ、ハハァーーーッとひれ伏すのみである。
本当は「まとめて捨てる」のが正しいのだが、明日から一つずつ捨ててみよう。取り敢えずは冷蔵庫の中から。
軽やかな筆致でミニマリストの心得が50も書かれている。いずれも、文末の2行が名コピーで文才が窺える。
物が少ない平安は、ホテルや旅館に行けば誰もが理解できるだろう。
