古本屋の殴り書き

書評と雑文

大東流合気柔術 の検索結果:

強いα波を発する人は周囲の人を同調させてしまう/『護道の完成 自他を護る実戦武道 路上の戦いから神武不殺の極意へ』廣木道心

…に、これは透明な力(大東流合気柔術の達人である佐川幸義先生の合気の力を表した表現)だと思いました」という感想をいただきました。実際に佐川先生の技と同一のものかはわかりませんが、少なくとも「スコーン!」と力が通る技は、こうした脳波の現象が関係していることはわかったのです。 さらに「抱きかかえ」を行っている際の脳波を調べたところ、相手が抵抗し続けていると私の脳波はミッドα波からスローα波へと変化し、相手の周波数も同じように抑えられていき、θ波になっていきました。そして、相手は抵抗…

合気道はどのようにして創られたのか?

・大東流合気柔術 ・合気道はどのようにして創られたのか?

呼吸の仕方で達人になる⁉【岡本眞先生/合気道】

…合気柔術の師範だが、大東流合気柔術にかなり近いと勝手に私は考えている。・正坐は中国春秋時代に暗殺防止のために編み出された礼法。 ・戦国時代の武将は胡坐(こざ)だった。正座をするようになったのは江戸時代以降(※正坐は畳が生まれた後の文化である)。 ・赤ん坊も胡坐である。 ・人間は息をするとバランスが崩れる。 ・ヨガは健康に悪い。死の領域に近づくための修行法。 ・死に直面していると、死が怖くなくなるよね、という即物的な修行方法。 ・擬似的に死に近づくための方法論をヨガはやっている…

家来でも殿様の前で立って歩くことは許されない/『会津の武田惣角 ヤマト流合気柔術三代記』池月映

…した内容となっているが、これはこれで参考になる。現在では大東流合気柔術は武田惣角〈たけだ・そうかく〉が創始したものと考えられている。西郷頼母〈さいごう・たのも〉や武田家を必要としたのは、農民という出自を払拭するためであったのだろう。 池月が著した惣角本を3冊読んだが、明治期における武士階級と農民との格差はまだまだ根強く、実力よりも氏素性を尊んだ日本の気風が窺える。また、明治期の風俗描写が意外と参考になった。会津の武田惣角―ヤマト流合気柔術三代記作者:池月 映本の森Amazon

「つかむ」ということ/『惣角流浪』今野敏

…こんの・びん〉(集英社、1997年/集英社文庫、2001年)】 伝記小説である。作家の想像力が過去の人物に息を吹き込んで蘇らせる。虚構が真実に迫る時、神話が生まれるのだろう。 大東流合気柔術の神髄が見事に表現されている。相手が嫌がらない、つまり筋肉の反射を起こさせないつかみ方に、合気の合気たる所以(ゆえん)がある。 実際にはなかったと思われるが、武田惣角と西郷四郎(富田常雄著『姿三四郎』のモデル)の出会いも描かれている。惣角流浪 (集英社文庫)作者:今野 敏集英社Amazon

身長147cmの巨人/『鬼の冠 武田惣角伝』津本陽

…が異様に鋭い。 彼は大東流合気柔術家、武田惣角〈たけだ・そうかく〉であった。惣角は全国の武道家のあいだに英名をとどろかせている達人であった。 だが売名に意を用いず、自ら道場を構え、門人を養成する気がない異色の人物である。彼は国内各地を放浪し、足をとどめた地で合気の術を教える。 教授料は2円であった。 秋田屋旅館の主人は、惣角の名を聞き、おそれいって丁重にもてなしをした。北海道では惣角は開拓時代の英雄として、知られていた。明治35年に、彼は単独で全道5万人の無頼漢に立ちむかった…