古本屋の殴り書き

書評と雑文

MedicationからMeditationへ/『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』山田悠史

『人は口から死んでいく 人生100年時代を健康に生きるコツ!』安藤正之

 ・MedicationからMeditationへ

米国老年医学会が低減する健康な老後に不可欠な「5つのM」

The Geriatrics 5Ms framework

1 Mobility 〔からだ〕
  ――身体機能
2 Mind 〔こころ〕
  ――認知機能、精神状態
3 Medications 〔くすり〕
  ――ポリファーマシー
4 Multicomplexity 〔よぼう〕
  ――多様な疾患
5 Matters Most to Me 〔いきがい〕
  ――人生の優先順位

【『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』山田悠史〈やまだ・ゆうじ〉(講談社、2022年)】

「Mobility」の意味は可動性・移動性・流動性である。自動車業界やトレーニング情報でもよく聴くようになった言葉である。

 ポリファーマシーについては以下を参照せよ。

多剤併用(ポリファーマシー)の危険性/『病気の9割は歩くだけで治る!PART2 体と心の病に効く最強の治療法』長尾和宏

 米国老年医学会はそれとなく製薬会社に配慮しているのだろう。どう考えてもここはMedicationsではなく「Meal」(食事)にするのが筋である。この一点だけでも信用に値しない団体であることがわかる。

 今気づいたのだがMedication(薬)とMeditation(瞑想)は1字違いだ(笑)。薬を捨てて瞑想を行うのがよい。もしも薬が必要な状態であるならば、薬の前に断食(ファスティング)を試してみることをお勧めする。