古本屋の殴り書き

書評と雑文

灯油ポリタンクを背負う方法

石油ストーブの売り切れが目立ってきた

 ・灯油ポリタンクを背負う方法

 グローバリズムの走りはドネラ・H・メドウズ著『成長の限界 ローマ・クラブ「人類の危機」レポート』( ダイヤモンド社、1972年)であった。折しも1970年に二度のオイルショックが起こったこともあり、「人口増加や経済成長を抑制しなければ100年以内に人類は滅ぶ」との主張が真実味を帯びた。

 欧州の連中は常々、「狼が来るぞ!」と叫んでは新しいルールを設けるのが得意だ。帝国主義という病がまだ癒えてないのだろう。現在は脱炭素社会やSDGsの旗を振っている。アメリカではポリティカル・コレクトネスの風が吹き荒れ、左翼が国内の分断工作を担っている。

 勝手にしろ、だ。私が生きている間はガソリンエンジンで疾駆し、冬は石油ストーブで暖を取る。「卵は一つのカゴに盛るな」という相場格言があるが、生きていく上で不可欠なエネルギーや食料を1種類にするのは極めてリスクが高い。自宅をオール電化にした人々は今頃、高騰した電気料金に悲鳴を上げていることだろう。

 前置きが長すぎた。ま、いつものことだ(笑)。現在、スズキ新聞バーディー50という古めかしい原付を所有しており、灯油のポリタンクは前カゴに載せることができる。後ろの荷台であれば二つは括り付けることが可能だ(法的な積載制限は30kgまで)。2005年モデルで既に生産終了していることもあって、次の故障で成仏しかねないとバイク屋に告げられた。距離はさほど乗ってないのだが、2~3年置きに修理が必要となり、その度に4~5万円も掛かっている。

 そこでバーディーを手放した後のことを考えた。ホンダのプレスカブ50を買えば何の問題もないのだがカブは中古車でも高い。足元にスペースがあるスクーターであればポリタンクを積むことは可能だが厳密に言うと違法である。

 以前、一度だけだが足を鍛えるために1kmほど離れたガソリンスタンドまで歩いて行ったことがある。帰路は肩に担いできたのだが中々大変だった。で、灯油ポリタンクを背負う方法を考えた。

 真っ先に思いついたのは背負子(しょいこ)である。これならそのままバイクの運転もできそうだ。他には介助ベルトなる品物も見つけた。よさそうなナイロンベルトもあるのだが、必要な留め具が見当たらない。針を使える人であれば縫ってしまえばいいだろう。おんぶ紐のようなスタイルが理想なのだが、どこかのメーカーが作ってくれないだろうか?