・『ブッダは歩むブッダは語る ほんとうの釈尊の姿そして宗教のあり方を問う』友岡雅弥
・常識の力
・馬脚を露わす
・『悟りは3秒あればいい』小林正観
・『悩んで動けない人が一歩踏み出せる方法』くさなぎ龍瞬
・『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙龍瞬
・『自分を許せば、ラクになる ブッダが教えてくれた心の守り方』草薙龍瞬
・『怒らないこと 役立つ初期仏教法話1』アルボムッレ・スマナサーラ
・『怒らないこと2 役立つ初期仏教法話11』アルボムッレ・スマナサーラ
・『ブッダが説いたこと』ワールポラ・ラーフラ
このように、変化には喜びをもたらすものがありますから、無常というのは変化という意味ではありません。
無常とは、生じれば滅する、と言う意味です。
つまり、無常の法とは生滅の法のことなのです。もろもろのつくられた事物は、すべて無常である。
生じては滅びる性質のものである。
それらは生じては滅びるからである。
それらの静まるのが、安楽である。
――相応部経典 第1篇 神々についてすべての現象は、生じれば必ず滅するから苦なのです。
これを、仏陀は、『無常であるものは苦である』と言いました。
すべての存在は、生じた途端に滅に向かっているのです。
ですから、苦なのです。
半分ほど読んだところである。常識の力で既成仏教の手垢にまみれた概念を静かに批判している。その静かさが心地よい。第2章で検討されているキーワードは、諸行無常・一切皆苦・諸法無我・縁起・空・煩悩・業・因果・中道・渇愛・無記・天上天下唯我独尊・戒律・三宝(仏法僧)・解脱の15である。いずれも勉強になった。考えるヒントが随所にちりばめられている。
ただし、悟りのキラメキはない。それどころか、マインドフルネス瞑想に対する批判(128ページ)や座禅を軽んじる姿勢(130ページ)を見ると、どこかの教団に属しているような心性が窺える。
仏教本というカテゴリーから上記リンクを組んだのだが、個人的には本書の後でルパート・スパイラ著『プレゼンス第1巻 安らぎと幸福の技術』を読むと理解が進むと思う。
著者名がペンネームかどうかも定かでない上、文章はやたらと改行が多い。ブログを編んだとはいえセンスがなさすぎる。既成仏教を批判しながらも、信仰の領域を脱しきれていない。