古本屋の殴り書き

書評と雑文

健康とは/『生体の歪みを正す 橋本敬三・論想集』橋本敬三

【東大教授 小林寛道 x 名越茂彦】アメリカとのトレーニング考え方の違い/単なる反復練習は効果無い/動作の基本:「軸」「同側神経支配」とは/子供の頃させるべき運動
『新正体法入門 一瞬でゆがみが取れる矯正の方程式』橋本馨
『調子いい!がずっとつづく カラダの使い方』仲野孝明

 ・健康とは

『瞬間ヒーリングの秘密 QE:純粋な気づきがもたらす驚異の癒し』フランク・キンズロー

身体革命

凡例

◇本書は、著者が約半世紀にわたって世に訴え主張し来たった医学上の論文・随想等のすべてを一冊にまとめた全文集である。執筆発表の年代は昭和12年(1937年)より昭和58年(1983年)にわたり、文書総数は大小とりまぜて77篇に及ぶ。

【『生体の歪みを正す 橋本敬三・論想集』橋本敬三〈はしもと・けいぞう〉(創元社、1987年/オンデマンド版、2010年)以下同】

 タイトルの中黒(・)は奥付に倣(なら)った。

 東洋医学の古典には「上工(じょうこう)は未病(みびょう)を治(ち)し、下工(げこう)は病(やまい)を治(ち)す云々」(工は医の意)という言葉がある。(中略)
 健康とは、個体の生命エネルギー収支のバランスがとれていて環境に適応する状態を言う。そもそも大前提として、生命体(身心ともに)の設計は完全にできあがっているけれども、われわれの生命現象において、他人に代ってもらえない最小限四つの営みがある。呼吸、飲食、身体運動、精神活動である。これらの営み方には、それぞれに自然法則があり、反則すればアンバランスが起こる。

 古典とあるが中医学中国の伝統医学)の言葉のようだ。どこかで読んだ憶えがある。

「そもそも大前提として、生命体(身心ともに)の設計は完全にできあがっている」というのが橋本の基本スタンスで、「歪み」とは自然に逆らった動きによって形成される。

 数十ページ読んだところに操体療法が出てきて、ピンと来るものがあったため直ぐ買い求めた。まだ読み終えていない。

 操体のコツは脱力にあるようだ。