古本屋の殴り書き

書評と雑文

影武流 の検索結果:

ゴマを擂る

…後傾しがちである。 影武流(けいぶりゅう)の雨宮宏樹〈あめみや・ひろき〉やイス軸法の西山創〈にしやま・はじめ〉も決して「骨盤が起きた姿勢」ではない。秀徹(しゅうてつ)の藤原将志〈ふじわら・まさし〉は起きているが、日本と中国の伝統武術を修めている二人の骨盤は起きていない事実が重い。 丹田の概念は中国で誕生し、日本に受け継がれた。地理的要因があるのかどうかが気になるところである。白人や黒人であっても容易に身につくものなのであろうか?【追伸】「〔語源〕あちこちにくっつくようすを、擂…

次の瞬間、新しく仕事をすることのできる筋肉は、今、休んでいる筋肉だけである/『原初生命体としての人間 野口体操の理論』野口三千三

…、イス軸法の西山創、影武流の雨宮宏樹、秀徹の藤原将志など――には是非とも野口体操の研究をしてもらいたい。「次の瞬間、新しく仕事をすることのできる筋肉は、今、休んでいる筋肉だけである」――これは野口体操の真価を一言で表わす名言であり、関連書では必ず引用されている言葉だ。 しかもこの視点は人体に限らず、社会の見方をも示唆している。「働かないアリ」や「怠け者や引きこもり」に価値があることをも理解できる。 そう考えると、バブル崩壊以降の日本人はいたずらに働き過ぎてきたように感じる。体…

人体は液体である/『野口体操・からだに貞(き)く』野口三千三

…体である」との発想から生まれたユニークな運動だ。このため無理に痛みを堪(こら)えて行う柔軟運動は禁じられている。飽くまでも心地よい範囲で体内の変化を見つめるのだ。 例えば影武流合気体術の様々な種類の当て身(パンチ)は明らかに「人体を液体」と見なしている節(ふし)がある。あるいは太極拳の站樁功(たんとうこう/立禅)や気功のスワイショウなども、やや液体志向である。 液体は流動的であり、皮膚や筋肉よりも諸行無常を観じやすい。野口体操・からだに貞く作者:野口 三千三柏樹社Amazon

苦節15年の労作/『息の人間学 身体関係論2』齋藤孝

…す」と口にするのは簡単だが実際には難しい。私だったら相手が再起不能になるまで実力を行使するところだ。 齋藤の研究は確かに私に届いた。昨今のユーチューバー武術家(影武流、秀徹、イス軸法)の台頭や、ネドじゅんの出現を思えば、齋藤の研究はあまりにも時代に先んじていた感を覚える。 これほどの労作かつ傑作であるにもかかわらず、ネット上には書評が見当たらない。実に惜しまれるところである。息の人間学: 世界と自己 他者と自己 自己と自己 (身体関係論 2)作者:齋藤 孝世織書房Amazon

山城美智×雨宮宏樹

・山城美智×雨宮宏樹・山城美智-沖縄拳法 ・泊手の継承者 山城美智先生 が語る…ティの起源と沖縄空手の真実の歴史と謎 ・影武流 ・沖縄拳法

山城美智-沖縄拳法

…と考えざるを得ない。影武流(けいぶりゅう)は総合的に使えるようになるまで時間がかかりそうだし、秀徹は動きが乏しい。 私は今年六十になったのだが「格闘技をやりたい」気持ちが今でもある。で、本当にやるとなれば、沖縄拳法かブラジリアン柔術の二択である。 山城美智は静かである。騒がしいのは偽物と相場が決まっている。本物は湖のように静かなのだ。そして言葉が際立っている。イビチャ・オシムやイチローと近い世界で生きているのだろう。 石井東吾との出会いと再会もドラマチックである。個人的には石…

西山創×雨宮宏樹

・藤原将志(秀徹) vs. 西山創(イス軸法) ・西山創×雨宮宏樹・影武流(けいぶりゅう)合気体術は日本のシステマか 雨宮は殺法だけではなく活法もできる武術家で、歩行や姿勢に至るまで修行を重ねている。それゆえにイス軸法の凄さが理解できるのだろう。しかもマスターする早さが尋常ではない。

背骨を積み上げて立つ/『より速く!より強く! 古武術で運動能力がどんどん上がる本』高橋佳三監修

…ス軸法と同じである。影武流(けいぶりゅう)合気体術の場合は上体を起こしながら顔を上に向ける。武術に術理があるように、立ち方にも何らかの理(ことわり)があるのだろう。「背骨を積み上げて立つ」のは幼児期の経験を再現する行為であり、更にいえば二足歩行を始めた遠い昔の先祖の記憶を辿っているのかもしれない。 高橋はDVDブックも出していて、いずれも評価が高い。より速く! より強く! 古武術で運動能力がどんどん上がる本宝島社AmazonDVD付 古武術for SPORTS いきなりスポー…

影武流合氣体術の歩法

・ナンバ歩きと古の歩術 ・『本当のナンバ 常歩(なみあし)』木寺英史 ・影武流合氣体術の歩法・影武流(けいぶりゅう)合気体術は日本のシステマか