古本屋の殴り書き

書評と雑文

純粋な気づき(ピュア・アウェアネス) そのニ/『瞬間ヒーリングの秘密 QE:純粋な気づきがもたらす驚異の癒し』フランク・キンズロー

『悲鳴をあげる身体』鷲田清一
『身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価』ガボール・マテ
『心をひらく体のレッスン フェルデンクライスの自己開発法』モーシェ・フェルデンクライス
『左脳さん、右脳さん。 あなたにも体感できる意識変容の5ステップ』ネドじゅん
『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』エックハルト・トール
『カシミールの非二元ヨーガ 聴くという技法』ビリー・ドイル
『過去にも未来にもとらわれない生き方 スピリチュアルな目覚めが「自分」を解放する』ステファン・ボディアン
『古武術と身体 日本人の身体感覚を呼び起こす』大宮司朗
・『瞬間ヒーリングQEのすべて キンズロー・システム実践ガイドブック』フランク・キンズロー

 ・今日の悟り
 ・気づきとは
 ・純粋な気づき(ピュア・アウェアネス) その一
 ・純粋な気づき(ピュア・アウェアネス) そのニ

・『クォンタム・リヴィングの秘密 純粋な気づきから生きる』フランク・キンズロー
・『ユーフィーリング! 内なるやすらぎと外なる豊かさを創造する技法』フランク・キンズロー
『あなたはプラシーボ 思考を物質に変える』ジョー・ディスペンザ

悟りとは
必読書リスト その五

 純粋な気づきには、カタチがなく、境界がなく、特徴がなく、純粋です。それは唯一無二です。純粋な気づきにはカタチがないので、心はそれを認識することができません。どれほど頑張ってみても理解はできないし、掌握することも操ることもできないのです。純粋な気づきは物事としては存在しないので、頭や心でとらえるかぎり、それは存在していません。しかし、純粋な気づきは存在します。

【『瞬間ヒーリングの秘密 QE:純粋な気づきがもたらす驚異の癒し』フランク・キンズロー:高木悠鼓〈たかき・ゆうこ〉、海野未有〈うみの・みう〉訳(ナチュラルスピリット、2021年/旧版、2012年/原書、2008年)以下同】

 これを示した図が凄い。

 視点を変えると世界は一変する。目に見える世界にしがみつくと必ず不幸になる。外なる世界は「ただ在る」だけだ。それを変えようと努めることは世界と自己の分断に他ならない。

 性質や物理法則は目に見えないが確かに存在する。素粒子や波に至ると宇宙同様、ニュートン力学が通用しない。純粋な気づき(ピュア・アウェアネス)が更なる下層に存在するのであれば、もはやダークエネルギーブラックホールに近い。五感を超えた感覚(センス)の実感こそが悟りなのだろう。

 純粋な気づきには境界がなく、ゆえに変化することもありません。何もない無の状態が永遠に続きます。それ以外のすべての物事、つまりあらゆる創造物は変化し続け、最後には存在することをやめてしまいます。この創造世界では変化だけが一定です。何かが創造された瞬間、それは消滅への旅を開始します。純粋な気づきは、決して変化することも死ぬこともありません。そこは不変の愛と、はてしない平和の領域なのです。

 QE(量子同調)はあまりにも簡便でイス軸法と似ている(笑)。西山創〈にしやま・はじめ〉は中国武術を10年間修めて辿り着いた体軸法をわずか30秒でマスターする方法を編み出した。

 日本人にとっては気の文化があるためQEは親和性が高い。病気や不調で体の痛みがある人は直ちにやってみる価値はある。