古本屋の殴り書き

書評と雑文

野菜の食べ過ぎは体に悪い/『大豆毒が病気をつくる 欧米の最新研究でわかった!』松原秀樹

『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー
『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二
『医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70』牧田善二
『食事で治す心の病 心・脳・栄養 新しい医学の潮流』大沢博
『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』小林弘幸、玉谷卓也監修
『DNA再起動 人生を変える最高の食事法』シャロン・モアレム

 ・野菜の食べ過ぎは体に悪い
 ・リーキーガットとは
 ・味噌や納豆の健康効果
 ・LDLコレステロールについて その一
 ・LDLコレステロールについて その二

大豆毒

身体革命
必読書リスト その一

 アメリカでは30年ほど前に日本食ブームになって大豆がヘルシーな食品と言われましたが、のちにアメリカ心臓協会が「【大豆が健康に良いというのは間違いだった】」という声明を出して、大豆による健康被害もたくさん報道されました。そのため今では、大豆を食べる人はほとんどいなくなりました。
 ところが日本では、未だに大豆がヘルシーな食品と考えられていて、健康のために毎日、豆腐を食べたり豆乳を飲んだりしている人がたくさんいます。そのために胃腸が悪くなって、アレルギーやアトピーや関節炎や自己免疫疾患などになっているのです。
【大豆にはリーキーガットの原因となるレクチンをはじめ、腸内ガスを発生する成分、タンパク質の消化を妨げる成分、甲状腺を悪くする成分、動脈硬化を促して心臓病や脳卒中のリスクを高める成分、過剰に摂れば乳ガンや卵巣ガンや大腸ガンなどの原因となる成分なども含まれている】からです。
 また、野菜をたくさん食べることが健康に良いと信じられています。野菜をたくさん食べれば腸がきれいになり、腸がきれいになれば血液がきれいになるので、動脈硬化や心臓病や脳梗塞や糖尿病やガンなどを防げると考えられています。ところが、実はそうではないのです。
 実際には、【野菜をたくさん食べることで腸内ガスが多く発生するため、胃腸の具合が悪くなり、腹痛や下痢や便秘といった症状が出やすくなります】。こうして胃腸が悪くなると、食事量が減って栄養が十分に摂れなくなるため、筋肉が減っていきます。そのため足腰が弱くなって腰痛や膝痛などに悩まされるようになり、体力が大きく低下します。そして、筋肉から分泌される若返りホルモン(マイオカイン)も減少するため、老化がどんどん進んでしまいます。つまり、野菜をたくさん食べることで、老化を早めてしまうのです。(はじめに)

【『大豆毒が病気をつくる 欧米の最新研究でわかった!』松原秀樹〈まつばら・ひでき〉(知道出版、2022年)】

「健康な食事」の概念が引っくり返る。

 松原秀樹の動画は散々紹介してきたが著作があることを知らなかった。

 私は豆乳やソイプロテインが体によくないのは知っていたが、よもや大豆そのものが毒性を持っているとは思わなかった。

 リーキーガットはleaky(漏れる)+gut(腸)で「腸もれ」。ま、リーク情報のリークと弦楽器のガットである。「腸管上皮バリアから漏れた異物が血液中に移行する」症状のこと。ただし、「医学的には認められていない仮説上の疾患」(Wikipedia)であることも弁(わきま)えておいた方がいいだろう。

 一般的にリーキーガットの原因とされる要因には、次のようなものがあります:

1.不健康な食事:高脂肪や高糖質、加工食品の多い食生活は腸のバリア機能を弱める原因と考えられています。
2.ストレス:慢性的なストレスは腸の働きに影響し、バリア機能を低下させることがあります。
3.アルコールの過剰摂取:アルコールは腸内の細胞に影響を及ぼし、腸内環境を悪化させる可能性があります。
4.薬剤の長期使用:抗生物質や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の過剰使用も腸の健康に影響を与えると考えられています。

【ChatGPT】

 食べ物だとアルコールや小麦のグルテンが原因とされる。

 グルテン由来としてはセリアック病が有名だが耐性がない人は一部である。

 小麦悪玉説は昔からあるのだが(『小麦は食べるな!』ウイリアムデイビス)、万人の健康を損なうのかどうかがはっきりしない。グルテン不耐症や小麦アレルギーが小麦を主食とする地域(欧米、北アフリカ、インドなど)に蔓延しているようにも見えない。本書によればうどんを多く食べる香川県2型糖尿病患者が目立つが、菓子パンも原因に挙げられている。

 藤田紘一郎〈ふじた・こういちろう〉著『隠れ病は「腸もれ」を疑え! あなたを不調から救う、「腸もれ症候群」80の基礎知識』によれば、縄文人の便は現代人よりも遥かに多くの食物繊維が含まれていたことが判明しているという。

 食物繊維が多いと腸内でガスが発生しやすくなるのは事実です。特に水溶性食物繊維は腸内細菌に分解される際にガスを発生させるため、食物繊維を多く摂ると腸内ガスが増える可能性があります。

 しかし、縄文人の食生活ではガスの発生が少なかったとも考えられています。なぜなら、現代人に比べて食物繊維を長期間にわたって多く摂取していたため、腸内環境や腸内細菌がその食生活に適応していたと考えられるからです。また、縄文人が摂取していたのは天然の未加工の植物性食材が中心であり、これが腸内でスムーズに消化されるようになっていたのかもしれません。

 一方、現代人の場合は食物繊維の摂取が不足していることが多いため、急に増やすと腸が驚いてガスが溜まりやすくなることがあります。食物繊維の摂取量を増やすときは、少しずつ増やして腸内細菌に慣らしていくのがよいとされています。

【ChatGPT】

 一番確かなのは自分でよく排便を観察し、体調を確認することであろう。腸内細菌の声に耳を傾けるのが正しい。