・『奇跡の脳 脳科学者の脳が壊れたとき』ジル・ボルト・テイラー
・『わかっちゃった人たち 悟りについて普通の7人が語ったこと』サリー・ボンジャース
・『悟り系で行こう 「私」が終わる時、「世界」が現れる』那智タケシ
・『二十一世紀の諸法無我 断片と統合 新しき超人たちへの福音』那智タケシ
・『ザ・ワーク 人生を変える4つの質問』バイロン・ケイティ、スティーヴン・ミッチェル
・『タオを生きる あるがままを受け入れる81の言葉』バイロン・ケイティ、スティーヴン・ミッチェル
・『すでに目覚めている』ネイサン・ギル
・『今、永遠であること』フランシス・ルシール
・『プレゼンス 第1巻 安らぎと幸福の技術』ルパート・スパイラ
・『ニュー・アース』エックハルト・トール
・認識の中に認識をする人は存在しない
・あなたの櫂を投げ捨てなさい
・来ては去っていくもの
・欲望からの解脱
・心が止まれば静寂に満たされる
目覚めの状態を見てみなさい。もしそれがそれほど良い状態なら、なぜ拒否するのか？ 誰もが眠りを必要とする。なぜなら、その日の欲望が私たちをへとへとに疲れさせたからだ。目覚めの状態が終わるたびに、心は休息を求める。なぜなら、心の忙（せわ）しなさがあなたを疲労困憊（こんぱい）させたからだ。眠りの状態では、誰もが幸せで安らぎに満ちている。そこに幸福と平和があるのは、もはや心があなたを悩ませていないからだ。そこには主体と客体のやりとりも、心とその現象もなく、あなたは安らいでいる。主体と客体という区別がないため、そこには平和と安らぎがあるのだ。
たとえサマーディの状態でさえ、そこには主体と客体の微妙なやりとりがある。瞑想している主体と瞑想されている対象だ。そこにはこの関係性があらざるをえない。瞑想者である私は一つの実体、一つの主体であり、瞑想の対象は何か別のものだからだ。
この主体と客体の関係性を取り去るために、瞑想しているのは誰なのかと尋ねなさい。誰が瞑想する者なのかを見いだしなさい。なぜ瞑想しなければならないのかを見いだしなさい。これはあなたの目を逆の方向に向けさせる。あなたが体験する対象に結びつくことで下降していくのではなく、上昇して源を見いだすのだ。流れにまかせてはならない。逆の方向へ上昇し、瞑想者が誰なのかを見いだしなさい。そうすれば、今、ここであなたは答えを見いだし、事を成し遂げられるかもしれない。だが、源へ上昇しようという決意を抱く人は稀だ。
何をしていても、あなたは誰が行為をしているのか、誰が瞑想しているのかと問うことはない。楽しむとき、あなたは楽しみに浸っている。だがその瞬間、喜びを体験しているのは誰なのかと問うことはない。誰もが新車のようなつかの間のはかない物事に喜びの原因があると思っている。サンサーラはこうして現れるのだ。私たちは喜びを体験しているその当人に幸福や至福が起こる原因があるとは見なさない。ただ物事が喜びをもたらすと思うばかりなのだ。
あなたが物事を楽しむのは目覚めの状態の中でだけだ。だが、いくら目覚めの状態で物事から喜びを得ようと、あなたは眠りにつくとき必ずそれを拒絶する。最も美しい人、あなたにとって最も愛しい人が目覚めの状態にいたかもしれない。それでも、あなたは眠りにつくとともにすべてを拒絶し、体験も、愛しい人も連れずに一人で眠りにつく。その状態の中で、あなたはすべてを忘れて安らぐのだ。真の平和を得るためには、愛し、楽しんできた物事から離れて一人にならなければならない。あなたが体験する幸福や平和は、つかの間のはかない物事から得られるのではない。この至福、物事や体験に依存しない至福は永遠のものだ。他の何が破壊されようとも、これだけは残る。誰もこの幸福のありかを知らない。なぜなら、誰もが間違ったところを探しているからだ。（中略）
誰もがこの見つけがたい幸福を探し求めている。だが、それはどこにあるのだろうか？
私は心の罠について先ほど話をしていた。幸福は心の罠の中には見つからない。それは心が存在しないときに見つかるのだ。ある日、あなたは知ることだろう。誰もが眠りにつくときにこの体験を味わっている。眠りにつけばすべては消え去る。そして、あなたはただ一人平和の内にとどまる。目覚めとともにあなたは言う、「ああ、とっても良く眠った。とても幸せで満足した。夢さえ見なかった」と。
この眠りの状態は交替しつづける三つの状態の一つだ。それは自由、解脱の最終的な境地ではない。だがその状態では心の活動も対象物も消滅している。眠りの体験は、心が止まれば静寂に満たされることをあなたに示しているのだ。目覚めの状態で心が外側の物事に飛びつき、それを欲しがるのをやめたとき、あなたは完全な気づきとともに平和と自由の内に在る。これが至高の超越状態なのだ。【『覚醒の炎 プンジャジの教え』デーヴィッド・ゴッドマン編：福間巌〈ふくま・いわお〉訳（ナチュラルスピリット、2007年）】
続きを。
難解だ。私は「波」だ。地球の自転と月の引力と風によって存在する波だ。ある時は穏やかな南風に吹かれて柔らかに浜辺へと寄せては返す。またある時は木枯らしに煽られて岸壁で砕け散る。幸福が現在とは異なる「状況」で、悟りがいつかは達成される「ゴール」であるならば、私はいつまで経っても波のままだ。
パパジが言っているのは、水蒸気に変容せよということであり、今現在の自分が水素と酸素から成る存在であり、素粒子領域をも自覚せよということなのだろう。突き詰めれば、この宇宙に存在するのは空間と光だけなのだ（『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』フランク・ウィルチェック）。
だが、わかるようでわからない。ただ、眠りだけはわかる。21900回（365日*60年）以上寝ているからね（笑）。
日本人は古来、言葉を信用してこなかった。それゆえ「言（事）の葉」と名づけたのだ。真実も真理も言葉が及ばぬ位置にある。論理で辿り着くことはできないし、惻隠の情でも無理だ。答えは今眼の前にある。ま、それが見えないから困っているわけなんだが。
理解できなくてもいい。ただ、触れているだけでも。
