・『野口体操・からだに貞(き)く』野口三千三
・『野口体操・おもさに貞(き)く』野口三千三
・『野口体操・ことばに貞(き)く 野口三千三語録』羽鳥操
・『原初生命体としての人間 野口体操の理論』野口三千三
・『野口体操 マッサージから始める』羽鳥操
・『「野口体操」ふたたび。』羽鳥操
・『誰にでもわかる操体法』稲田稔、加藤平八郎、舘秀典、細川雅美、渡邉勝久
・健康とは
・人体構造と歪みの発生
・橋本敬三の基本的な呼吸法
・『瞬間ヒーリングの秘密 QE:純粋な気づきがもたらす驚異の癒し』フランク・キンズロー
・身体革命
息のつき方
気海丹田に重心が安定するようにする。それには、やはり練習が大切だが、坐禅だとか、調息法だとか、ヨガ等では、くわしく教えている。人間はどうしても死ぬまで呼吸をやめるわけにはいかないのだから、これの練習はすべての人がやるべきである。
いちばん容易な方法として私は、就眠前、床の上で膝をだいたい直角に立て、踵を肩幅に開き、爪先をちょっと内向きにして、足心(湧泉)を軽く踏む気分にして、両手を臍下にあて、ゆっくりと下腹を凹ます気になりながら、吐き切るまで息を吐く(軽く尻が浮き、肛門が締まる)。苦しくなったら、「パッ」と力をぬけばよい。ひとりでに息が入ってくる。「いい気持だ」。頭のテッペンまで、息が自然と入ったような気持は、これまた最高の快感である。吸う努力は無理にすることはない。これを毎晩10回ほど練習すればよい。初心者でも、1週間くらいで、「1分間に2~3回の深呼吸」ができるようになる。毎晩、死ぬまで練習すればよい。練習をつづけると、坐っていても、立っていても、かなり上手に「腹式深呼吸」ができるようになる。気が練(ね)れてくる。やるか、やらぬか、だけのことである。【『生体の歪みを正す 橋本敬三・論想集』橋本敬三〈はしもと・けいぞう〉(創元社、1987年/オンデマンド版、2010年)】
「膝を直角に立て」の意味がわからず検索した。
大助かりだ。かように「動きを文章にする」のは難しい。私は当初、立ってやるものだと思い込んでいた。
少しばかりやってみたのだが結構息苦しい。特に私の場合は喉が弱いせいもある。「やるか、やらぬか、だけのことである」との一言を肝に銘じる。